お知らせ

平成23年度中野区災害医療救護訓練に参加しました

2012.01.27

平成23年度中野区災害医療救護訓練に参加しました。
11月20日(日)、年に一度開催される「中野区災害医療救護訓練」が、区立第十中学校体育館で開催されました。本会からは会長始め7名の会員が出席しました。今年は東部地域の14町会の防災会、中野区赤十字奉仕団東部分団、中野区福祉団体連合会、中野消防署、中野消防団、中野警察署、中野区医療四師会、中野区防災分野の、総勢300人余の区民が4時間にわたり「救助・応急救護訓練」「医療救護訓練」を体験しました。

 

朝8時30分、中野区から医療四師会に「参集メール」が届き、それに基づいて第十中学校の体育館に9時に集合しました。医療班は、医師は赤色、歯科医師は 黄色、薬剤師は青色、接骨師は黄緑色のベストを着用しての参加です。前半は「救助・応急救護訓練」として、町会の方々が自動販売機の模型等の下敷きになっ たダミー人形を救助する訓練や、三角巾を使って負傷者の応急手当訓練、家具の転倒防止器具の取り付け訓練などを体験しました。

後半は「医療救護訓練」、いよいよ医療四師会の出番です。始めに田村会長からお薬手帳について参加者へ説明があり、その後薬剤師会として手帳の啓発活動を行いました。今年は東日本大震災があり、お薬手帳の重要性について医師会の先生方からもお話があったおかげで非常に高い関心を持たれ、配布用に用意した100冊はあっという間に無くなりました。しかしまだまだ手帳の存在さえ知らない人が数多くいるなという印象です。

 

また、それと並行して医師によるトリアージが行われました。町会の方々が「けが人」に扮して、「医療救護ブース」に運ばれてきます。重症(赤色)、中等症(黄色)、軽症(緑色)の判定後、第十中学校に配置されている「災害用医療資材」を使って処置の訓練をしました。「災害用医療資材」は区内15の地域センター管内の「拠点医療救護所」(区立小中学校等)に配置されています。セットの中の薬剤は初動体制で使用するものが中心なので調剤薬局で日頃扱っている内服薬等ではなく、注射薬、輸液が中心となっています。

 

薬剤師会では中野区と「災害時における応急措置用薬品等の優先供給に関する協定書」と「災害時の医療救護活動についての協定書」を締結しています。今後は本会独自の「災害時対応マニュアル」の作成を予定しています。大震災以後、またいつ大きな災害が起きるかわからない状況が続いています。お薬手帳の普及もそうですが、小さなことからできる防災活動もあります。「備えあれば憂いなし」。地域では自主訓練も行われています。近隣で訓練が行われたら是非参加してみてはいかがでしょう。